数次相続とは何でしょうか?

数次相続とは、ある方がお亡くなりになり、その方の遺産分割協議が終了する前に、本来遺産を相続するはずだった相続人がお亡くなりになってしまった場合は、その地位を相続人の法定相続人が引き継ぐ事になります。前の遺産相続が完了する前に、次の遺産相続が始まってしまうことを数次相続と言います。

例えば、夫が平成10年にお亡くなりになり、相続人は(配偶者)である妻と子供(長男)の二人が相続人であったとします。

この時点では、常に相続人である配偶者(妻)と第一順位の子供(長男)の二人が相続をする事で相続は完了する事になります。
 
以下相関図

数次相続説明画像1

しかし、この相続が完了する前に平成15年に相続人である長男(妻・子供一人あり)がお亡くなりになった場合、一回目(一次相続)で相続するはずだった、長男の相続分は配偶者である妻とその子供が引き継ぐ事になります。
 
以下相関図

数次相続説明画像2
 
分割割り合い参考例

平成10年に一次相続で相続するはずの長男の相続分は1/2、被相続人の妻の相続分も1/2でした。
平成15年に起きた二次相続では、平成10年に長男が相続する予定だった相続分の1/2を配偶者(長男の妻)と子(長男)でそれぞれ相続する事になります。
 
数次相続分割割り合い比較図
 

数次相続のデメリット

二つの相続が発生する為、相続の手続き自体が複雑化しますし、お亡くなりになった方(被相続人)の家族構成(法定相続人)の人数やその立場によっては相続人が増えてしまい、遺産分割協議が上手く進まないケースが考えられます。土地が相続財産にあった場合相続人が増えることにより遺産分割協議で話し合いが上手くいかず時間と労力を使う事にもなりかねません。

代襲相続との違い

代襲相続の場合は、本来の相続人に変わってその子や孫、ひ孫(直系卑属・傍系卑属)が相続権のある方(お亡くなりになった方)に変わり(代襲相続)財産を相続します。

数次相続の場合は、相続が完了していないのに本来相続権を持つ方がお亡くなりになった場合、お亡くなりなった方の持つ相続権をそのまま引き継ぐと同時にお亡くなりになった方の相続も行います。その方に配偶者や子があれば、相続に参加する事になります。

代襲相続は子や孫、ひ孫(直系卑属・傍系卑属)が対象になります。
数次相続はお亡くなりになった方の法定相続人全てが対象となります。
代襲相続と数次相続のポイント

代襲相続と数次相続では、親と子がお亡くなりになった順番で法定相続人が変化してしまいます。相続人が誰か見落とさないためにもお亡くなりになった方の前後関係を確認して相続人が誰かを特定しましょう。後々新たな相続人が出てくると、せっかく完了した遺産分割協議をやり直す事になりかねません。また、代襲相続で子の妻に相続権がなく、財産を渡したいといった場合は、養子縁組を検討したり、遺言書で相続の意思をはっきりさせるのも良いかもしれません。

 

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